<<< 天橋立の朝日 >>>
天への架け橋は靄の中
景勝地、天橋立(あまのはしだて)は京都府宮津湾にある。

百人一首の“小武部内侍”の歌にあるように古代から名所として知られて、丹後国風土記には、イザナギが天に昇るためのはしごが、イザナギが寝ている間に倒れて天橋立になったと神話として伝えれられている。

江戸時代から日本三景として、宮城の「松島」、広島の「宮島」、ここ「天橋立」とされ、国の特別名勝に指定されている。
南側からの眺める「飛龍観」、北側の「傘松公園」などが美しい展望とされている。

しかし、私は・・・日の出狙い。
どちらも方向的には、天橋立に太陽を絡めるのは不可能。
岩滝の国道から阿蘇海を見に行き、ふと振り向くと山の上に公園らしきものを発見。地図帳で見ると“大内峠一字観公園”があるようだ。

この公園より見る天橋立は、横一文字の形なのだ。
地元のカメラマンがいて話を聞くと、地元ではあまり人気のないスポットということだった。写真の真中で二分され絵になりにくと・・。

しかし、私の場合は、太陽絡みが撮影の第1条件とあるので、ここを撮影場所に決定した。

午前4時30分を過ぎて天橋立の東の宮津湾が明るくなり始めた。
その後、5時15分に日の出となった。
5月特有の靄の中に昇る太陽は、どんよりと暗い。
15分後に海面を紅く照らし始め刻々と周囲の色が変化していく。
その後20分後には、海面が黄金色と輝き、そこを船が行きかう。

う〜ん、なかなかの情景を見せてくれるではないか?

それから約1時間後は、太陽光は白く海面を反射させていた。

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朝陽と夕陽の旅
Photo:okamura