撮影フィールドとして一番身近な撮影場所は備後吉備津神社で、通い始めて9年目となる。
神社での撮影は、年間を通して、時間がある時に通っている。
胡神社は、備後吉備津神社の御池(みいけ)と神社の参道脇にある。
神社で行われる行事には、あまり興味はないが、この神楽奉納は、数年に1度の割合でしか行られない。
氏子は、町内4つが世話をして1年づつ持ち回りで行事が開催される。
今年の、役員は、神楽を奉納することとなった。
いつもなら、胡神社の近くの広場で行われるのだが、今年は、吉備津神社の神楽殿で行うこととなった。
それも、吉備津神社境内にある、広島県重要文化財の神楽殿を使うのは、私の記憶では初めてだった。
禰宜さんに聞くと、神楽殿での神楽は過去に1度あったかどうか・・・と言うことだった。
だから、行事と言えども、どうしても欲しかった1枚だった。
備後吉備津神社で行われる行事のひとつで、神社に入る入口にある胡神社の祭りで「神楽奉納」の神事を撮影した。
撮影の被写体は、どちらかと言えば空気感や色彩あるごく普通の景色が好きだ。
カメラマンとしては、誰よりも早く・・・昼過ぎに撮影の場所取りに行った。
どうしても、真正面の位置にカメラを据えたかった。
禰宜さん、権禰宜さん、行事担当者さんに了解得て、撮影前には神楽を舞う方々にも真正面からストロボを使うことも了解を得た。
私のカメラと神楽殿の距離は7mと近い・・・。
張りつめた雰囲気の緊張感や激しく舞う息づかいも感じて迫力満点だった。
日没で境内を吹く風は、心なしか涼しさを感じながらも、シャッターを押す手は汗ばんでいた。
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